共通番号の危険な使われ方 マイナンバー制度の隠された本質を暴く

今年10月、新たな個人番号と法人番号が国家によって付けられ、官民分野をまたぐ巨大な個人情報ネットワークが構築される。本書は、共通番号制度(マイナンバー)の実態と問題点を指摘し、この制度が悪用、濫用されないための方策を提案する。

著者:白石孝・石村耕治・水永誠二 編
サイズ:単行本 140頁
ISBN:978-4-87798-607-0
出版社:現代人文社
発行日:2015年3月
販売価格:1,700円+税

《内容目次》
はじめに——スタートする危険な巨大個人情報ネットワーク……白石孝

第1部 そこが知りたい共通番号制度……白石孝
Q1 共通番号(マイナンバー)制度の仕組みはどうなっているのでしょうか。
Q2 住基ネットと共通番号制度の違いはどこにあるのでしょうか。
Q3 番号で利用できる事務にはどんなものがあるのでしょうか。
Q4 共通番号制度の運用までの流れを教えてください。
Q5 個人番号カードが自治体から送られてきたら、どうしたらよいでしょうか。
Q6 高額所得者や資産家に税金をたくさん払ってもらうために番号制度は必要ではないですか。
Q7 民主党政権では、消費税の逆進性対策に番号制度は不可欠という理由でしたが、自公政権は消費税に軽減税率導入で合意しています。それなら番号制度は利用されないのでしょうか。
Q8 自分にはやましいことはないし、隠すような財産はないので、番号がついても構わないのではないでしょうか。
Q9 すでに番号やカードはいっぱいあるし、自分も利用しているから、いいんじゃないですか。
Q10 これほど大規模なシステムを作るのは、膨大な無駄遣いになるのではないでしょうか。

第2部 共通番号制度はいらない

第1章 政府が目論む共通番号制度「利用拡大」への布石——官民共通番号化・番号カードの普及阻止のために……白石孝
第2章 プライバシー権を侵害する憲法違反の共通番号制度——データマッチングによるプライバシー丸裸化の危険性……水永誠二
第3章 共通番号制度の「裏」の顔=監視体制の日常化を暴く……宮崎俊郎
第4章 地方自治体、住民は危険な共通番号制度にどう取組むか……原田富弘
第5章 共通番号「カード」が医療等分野に与える影響とは……知念 哲
第6章 共通番号制度導入で働く権利、生存権が保障されない社会がやってくる——税金の申告書や支払調書が番号管理の対象に……石村耕治
第7章 法人への付番は市民団体の国家監視、結社権の侵害につながる……石村耕治
第8章 一人でもできる共通番号やカード廃止に向けた運動——番号カードに変えずに、個人番号を頻繁に変えることのすすめ……石村耕治

共通番号(マイナンバー)制度関連年表

マイナンバー法のすべて

本書は、「マイナンバー(共通番号)法案」の問題点を洗い出し、『代替案』を提示する書。
同じく八木氏が書いた『完全解説 共通番号制度』(アスキー・メディアワークス、2012年)に続く書。

著者:八木晃二
サイズ:A5版 256頁
ISBN:978-4-492-21205-9
出版社:東洋経済新報社
発行日:2013年1月
販売価格:2,000円+税

《内容目次》
第1章 マイナンバー制度の内容、問題点、解決策
第2章 「社会保障・税番号制度」のあるべき姿
第3章 国民ID制度のあるべき姿
第4章 身元証明書制度のあるべき姿
第5章 プライバシー保護制度のあるべき姿
第6章 マイナンバー制度のあるべき姿の実現に向けて

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本書の新刊紹介/書評は、CNNニューズ73号所収

共通番号制度のカラクリ

著者:石村耕治、田島泰彦、白石孝、水永誠二 編
サイズ:四六判 224頁
ISBN:978-4-87798-528-8
出版社:現代人文社
発行日:2012年11月
販売価格:1,700円+税

《内容目次》
共通番号制度(マイナンバー)を考える――情報は誰のものか
第1部 Q&A共通番号制度を読み解く 
第2部 共通番号制度で暮らしは便利になるのか?
第3部 共通番号制度の目指す社会とは? 
第4部 グローバルな視点から番号制度のあり方を探る

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「マイナンバー法」を問う(岩波ブックレット No.847)

著者:清水勉/桐山桂一共著
サイズ:A5版 63頁
ISBN:978-4-00-270847-8
出版社:岩波書店
発行日:2012年8月
販売価格:500円+税

《内容目次》
第1章 「マイナンバー法」とは何か
第2章 法案が国会に提出されるまで
第3章 世界の現状を眺める
第4章 個人が番号で管理されるということ
第5章 脅かされるプライバシー—「マイナンバー」のある社会とは

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個人情報保護 理論と運用

個人情報保護先進国との比較から日本のあり方を提言した書物
著者:平松毅
サイズ:A5判 379頁
ISBN:9784842015163
出版社:有信堂
発行日:2009年12月
販売価格:4,000円+税

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《内容目次》
第1章 個人情報保護の理論(個人情報保護の理論的構成/自己情報コントロール権説の検討/IDカードおよび国民背番号制/インターネット社会における個人情報保護)/
第2章 日本の個人情報保護(個人情報の保護に関する法律/行政機関個人情報保護法/個人情報保護条例/個人情報保護に関する日本の判例/個人情報の開示、訂正、削除に関する判例/個人情報保護法に対する歌条反応-ドイツ連邦個人情報保護法と比較して/住民基本台帳ネットワークシステムの成立/住基ネット最高裁合憲判決判例評釈)/
第3章 ドイツの個人情報保護(ドイツ連邦個人情報保護法/ドイツ連邦個人情報保護法と連邦個人情報保護監察官/事故情報決定権と国勢調査違憲判決/住居に対する遠隔盗聴違憲判決/ドイツ連邦憲法裁判所ビデオ監視違憲判決/自動車登録番号自動記録装置違憲判決)/
第4章 諸外国の個人情報保護(個人情報保護の諸原則とEU個人情報保護指針/スウェーデンの個人情報保護法/スウェーデンの国民背番号制)

納税者番号制とは何か

グローバルな分析を含め、番号制の基本を知るにはきわめてわかりやすい、 この分野での古典書
著者:石村耕治
サイズ:A5判 63頁
ISBN:4-00-003271-2 C0336
出版社:岩波書店
発行日:1994年2月

《内容目次》
1 納税者番号制とは何か
2 政府税調の番号制導入プラン
3 共通番号制は何を目ざしているのか
4 欧米の番号制とプライバシー
5 番号化社会と人権の保護

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